◆コンセプト
せんだんの杜では、住み慣れた地域で、これまでの家族関係や近隣関係、友人関係を保ちながら生活が送れる支援のあり方を目指しています。
その実現のために、地域の普段の助け合いを大切にし、一人ひとりの生活を支援するサービスの構築を進めています。
○せんだんの館
(代)Tel 022-303-0371
(代)Fax 022-277-0732
特養リベラ荘、ショートステイ、デイサービスセンター、ホームヘルプサービス、ケアハウス・フェリコ館とともに、せんだんの杜居宅介護支援事業所、国見ヶ丘在宅介護支援センター、せんだんの杜子育て支援センター、障がい児・者相談支援センター、ボランティアセンター、サロンと様々な機能をもった総合相談センターです。
住みなれた地域で暮らし続けられるために、社会資源であるこれらの施設の活用方法を地域の皆様と考え続けたいと思っています。お困り事に限らず、楽しそうな事ややりたい事などありましたら、協力いたしますのでお気軽にご相談ください。
北欧型福祉である自立=残存機能維持を実践する施設として、予防デイサービス「流水プール・スリング・マシン(サークルフィットネス)、口腔ケア、栄養プランニング」を提供し、5年後、10年後を予測した健康寿命への自立を提案していきます。
ケアユニットは、10名の住居を1ユニットとし、フィンランドの福祉機器やIT機器を用いて、可能な限り自己決定が出来るようなケアに心がけ、お一人お一人の自立へ向けた生活を支援します。
また、地域での住み慣れた生活の延長性を維持するために、より専門性のあるリハビリとケアサービスを提供しQOL向上に努めます。
具体的には、歩行困難な方に、杖や車椅子や介護ベットを使用したり、介護職員が介護するだけではなく、自立歩行をなるべく長く保つにはどうしたら良いか、いわゆる北欧型福祉である残存機能維持という点に介護の焦点を置き、パワーリハビリや流水プール等による下肢の抗重力筋の維持で脚力からの健康維持を目指します。
窓からの景色、採光に配慮し、日中は最大6000ルックスまで明るくなるようにしており、寝たきりの方など、日中の光量不足からくる睡眠障害を予防する配慮をしております。また、個人のプライベートに配慮し、可能な限り自立を支えるための洗面台を併設したトイレを全個室に設置しており、個々のペースに合わせたケアの提供と自立を支えてまいります。
さらには、可能な限り自己決定でき、生活にリズムをつけられるように、個室にミニキッチンを設けており、家族や訪問者との交流を支える「場」と「空間」を用意しております。
必要に応じて、テレビや電話、さらにはIT機器なども配置できるように設計され、その人らしく生活できる「空間」を提案することで、地域生活の連続性を維持し、残存機能維持に繋げます。
自然な空間
ユニットのリビングは、北欧型福祉施設風に、広いテラスを通して大きく外に向いており、年間を通して四季を感ずることができ、明るいひかりは、家庭的な雰囲気を醸し出し、暖かいくつろぎの場を演出しています。
また、利用者個々の居場所が各々選択できるよう各種の家具を配置しております。
全ユニットにキッチンを配置し、家庭的な中での役割を持っていただくことで可能な限りの残存機能維持に留意した設計になっています。
さらに、2つのユニットに1つ、セミパブリックスペースを設け、他のユニットの入居者と交流したり、娯楽や趣味に活用できる場といたしました。1階には、パブリックスペースとして、地域交流ホールがあり、地域の方々のフラダンスクラブや陶芸教室などの活動を通して交流参加するなど、地域のコミュニティーセンター的役割のコアとなるスペースがあります。
施設全体運営面では、介護サービス情報管理システムを各ユニットに配置し、利用者中心の個別ケアのための情報共有をより円滑にすることで、適切なユニットケアの提供と運営が図れるようにいたしました。
生活についての関わりは、入居者の生活リズムや個性を尊重し、入居者の自立した生活を支えることにケアの視点を置いております。
したがって日課としての、起床時間や入浴時間あるいは食事の時間は原則として存在しなく、入居者の生活パターンを把握し、入居者自身が、自分の体調や習慣で決めることをケアサービスの方針としております。
また、食器なども、入居者の使い慣れたものをお持ち頂くなど、在宅での連続性を維持することで、自己決定の生活を考えてまいります。食事は、トレーなどは用いず、ランチョンマットで提供するなどなるべく自然な家庭の味を大切にしてまいります。
スタッフは、入居者との関係性をつくり、より良いケアを提供するため、食事をともにとるなど、あるいは食事を一緒に準備するなど、日常生活を共有することで、お互いの理解に努めながら、可能な限り利用者の自立した生活の「時間」と「空間」を提供いたします。
アクテイブ・エイジングとして、地域の高齢者の方々を、話し相手や環境整備など、生活支援者としてケアユニットで雇用し、生きがいと自立の場とさせていただきます。特に、市場経済と社会保障制度の整備された社会で、自立した健康生活維持には、如何に北欧的なソーシャル・キャピタルが必要であるか提案する場を目指します。