せんだんの杜「午後の音楽cafe」(認知症カフェ)へようこそ! 36
2019.01.06 Sunday 14:25
平成30年10月16日(火)に開催しました♪
いよいよ平成最後のお正月を迎えました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年早々ですが、少しさかのぼらせていただきまして、
昨年10月に開催した認知症カフェ「午後の音楽café」の報告をいたします♪
ものわすれの話(講話)は【高齢者の運転について】
講師は、R45・日の出交通教育センター:奥山祐輔さん / センター長 です。
【R45・日の出交通教育センター】は、
仙台市の国道45号線と4号線バイパスがクロスする日の出町にあります。
【R45・日の出自動車学校】を母体とする、
免許取得者の交通教育をするための専門的なセンターとして設立されたそうです。
センター長:奥山祐輔さんには、昨年に引き続き2回目のお話をしていただきました。
みなさんの関心度の高い ~高齢者の運転~ が本日のテーマです。
「交通事故というのは、多くは車が起こす事故ですが、それを操作しているのは人間です。
人間の操作ミスばかりで生じているのかというとそればかりではなく、
焦りなどの心理的な影響が要因となっているので、それらを専門とする事故防止の学問が
『交通心理学』というものになります。
本日は教習所の指導員というよりは交通心理士という観点でお話します。」
と奥山さん。とても興味深いお話しから始まりました。
「前回、1回目の話は、“高齢になった=運転を止めさせる” のではなく、
“運転生活を少しずつ変えていく=補償運転” という内容についてでした。
例えば、雨の日や夜は運転しない、行き慣れた場所にだけ運転する…などです。
100あるものから、少しずつ90、80、70…と減らしていき、
運転生活を工夫していけばいいのではないか、ということです。
センターで高齢ドライバーさんに自分の運転について点数を付けてもらうと、
運転前には80点とか90点とか高い点数になります。けれども実際に15分程
運転してもらい、もう一度点数を付けてもらうと、大体みなさん点数が下がります。
90点だった人が70点とか60点とか、概ね客観的な正しい数値になっていきます。
自分の運転に対してきちんと数値化ができれば、そんなに過剰な『できる』という
認識ではないということも分かります。
運転前の数値が高いということは、運転が上手い下手ということではなく、
免許に対する気持ち、『免許を返したくない』『まだまだ運転していたい』という
気持ちの表れなのだと思います。
ですので、自身をきちんと評価することはとても大切なことですね。
『まだ大丈夫!』と思っていればバンバン運転をして補償運転などしないでしょう…。
まずは自分の運転を適切に評価して、それに合った補償運転をしていくことが、
高齢ドライバーには必要なことだと言えます。」
会場から「う~ん」「なるほどね~」などとの声が聞かれました。
みんさん自分自身や家族の運転について思い当たることがあるような、ないような…。
お考えを巡らせている…。そんな雰囲気でした。
その他には、『認知機能検査』や『運転中の視野の狭さによる影響』などについて、
実際の話題を交えてわかりやすく説明して下さいました。
最後に、
「みなさんはバスに乗り遅れそうになった時にはどうしますか?
走って間に合うように足腰を鍛え直しますか?…そんなことはしませんよね。
それよりも家を5分早く出るようにすると思いますし、こちらの方が現実的ですよね。
運転も同じです。今から運転技術を上げるのではなく、今の体調や身体に合わせた運転を
してもらいたいです。運転生活を変えることが、安全運転の事故防止の一番身近な方法
ではないかと思います。運転生活を見直すためにも、健康診断を病院で受けるように、
運転の診断を教習所で受けていただくのもよいかと思います。」
とのことでした。
最近では全国各地での講演だけではなく、外国でも講演をされている奥山さんですが、
ドラムとの共演は初めて(!?)とのことでしたので、貴重なショットとなりました。
ミニコンサートはJAZZドラムです♪♫♪♫
「午後の音楽café」のミニコンサートではすっかりお馴染みとなりました、
JAZZドラム演奏の 東北名物 JAZZ 四郎さん です!
認知症カフェにJAZZドラム!?とびっくりされる方もいらっしゃいますが、
四郎さんのステキな笑顔と握手や声掛けなど、サービス満点のパフォーマンスに
女性のみなさんはもちろんのこと、かつてはドラムに憧れていた(?)男性のみなさんも、
目をキラキラさせてノリノリになります!!
【第1部】は『Paradise Has NO BORDER』から華やかにスタート♪
『狙い撃ち』 『ダイヤモンドヘッド』 『嵐を呼ぶ男』 と どなたにとっても
聞き馴染みのある曲をドラムのリズムで楽しませていただきました。
そして、少し時間に余裕があったため、急きょ、即興でドラムソロを披露して下さり、
ここで皆さまお待ちかねの、 スティック・クルクル です!
この余韻をそのまま【第2部】へ・・・
『ルパン三世 JAZZバージョン』 『お祭りマンボ(この日が初披露!)』 で大盛り上がり♪
『XYZ(上原ひろみ)』 『スペイン』 では、圧巻のドラムのテクニックでした♫
両手と両足、全てをフルで動かす演奏は、上から下、右から左までとても見応えがありました!
演奏終了後には、「興味のある方はドラムに触れてみてください!」との嬉しいお誘いも♫
職場体験に来ていた男子中学生などがドキドキしながら触れてみるなか、
なんと、
以前からドラムをやっておられた経験者とのことでした。すごかったです!!
東北名物 JAZZ 四郎さん すてきな演奏をありがとうございました!
認知症カフェ「午後の音楽café」は毎月開催しています♪
申込みは不要です。
お天気のよい時に。ご都合のよろしい時に。どなたかとご一緒に。
どなたでもご参加いただける認知症カフェです。
日 時:平成30年11月15日(木)午後1時30分から午後3時30分まで
会 場:せんだんの杜(リベラ荘 1階デイサービスフロアー)
仙台市青葉区国見ヶ丘7丁目141-9(仙台青陵中等高等学校向かい)
内 容:コーヒーやお菓子を楽しみながら…
①ミニコンサート(第1部)うた&ピアノ演奏
宮城学院女子大学 音楽リエゾンセンター認定演奏員
関本 愛 さん(メゾソプラノ)&上野 彰子 さん(ピアノ)
②ものわすれの語
宮城県消費生活センター
今野 真代 さん / 消費生活相談員
③フリートーク
④ミニコンサート(第2部) うた&ピアノ演奏
参加費:無料(事前のお申し込みなどは必要ありません)
カフェ:無料メニュー コーヒー・緑茶・ほうじ茶・麦茶
100円メニュー お菓子(クッキーなど)
主 催:吉成学区社会福祉協議会
ボラ・ネット「杜の丘」
国見ヶ丘地域包括支援センター
せんだんの杜