せんだんの杜における「東日本大震災」被災状況(第2報)
2011.03.19 Saturday 18:56
「せんだんの杜」における被災状況をお知らせいたします。
1.第1報にある通り、幸いにご利用者、職員とも人的被害はありませんでした。ただし、せんだんの杜職員1人との連絡がとれず、安否確認ができておりません。たいへん心配しております。
≪停電直後≫
≪震災の夜≫
2.特別養護老人ホームリベラ荘では仙台市が指定した「福祉避難所」としても活動中です。現在21人の在宅要援護高齢者の方々を保護しています。
≪在宅高齢者の皆さんの避難場所に≫
3.震災後、徐々にライフラインが回復し、今はひたすらガソリン、プロパンガス、A重油、灯油、軽油という燃料不足に陥っています。
考えられるあらゆる方法を駆使しても補給がほとんどできないため、この状態が長期化した場合、病院受診、居宅サービスの送迎、地域包括支援センターやケアマネジャー、ホームヘルパーなどの訪問サービスや職員の通勤にも大きな障害が発生します。すでに通勤困難となり、施設に泊まり込んでいる職員が何人もおります。
また、自宅も断水している職員がほとんどであるため、ご利用者の入浴を再開できたことを契機として、職員に対する施設でのシャワー浴を解禁しました。
さらに、職員は日中働いています。地域の店舗には長蛇の列ができ、購入制限もあるため、食事もままなりません。そのため、職員への食事の提供も重要な使命となっております。
食料品の確保も買い出し部隊を編成して少量ずつは購入できますが、施設のご利用者や職員へ提供するためにはある程度まとまった量が必要となっております。
4.しかし、職員もご利用者様もみなさんお元気に、笑いのある生活を営んでおります。
ただ、この極限状態が長期化するとご利用者の皆様や職員の健康状態悪化が強く懸念されるため、人的支援の要請をしているところです。
≪一所懸命に洗濯しています≫
5.「国見ケ丘せんだんの杜保育園」では無休の保育サービスを提供しております。必要に応じて、母子などの宿泊も行えます。
また、障がいのある児童のデイサービス、レスバイトサービスも継続しています。
さらに、児童自立援助ホーム「せんだんの家」の子供たちによる要援護高齢者施設(特別養護老人ホームリベラ荘)でのボランティア活動も行っております。
6.仙台市、宮城県における施設被災者の二次的受け入れも開始しています。激しく被災した施設利用者の皆様が一次避難している施設の負担が大きいため、やむなくご利用者を分散して市内各地の施設で受け入れて、少しでも生活しやすい環境を整えるためです。
7.震災直後より、「特定非営利活動法人 AMDA(アムダ)」から、医師、看護師の派遣を受け、入居者様、地域の被災者の皆様の診療、医療処置などにご尽力いただきました。
≪AMDAによる医療支援≫
8.「災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバード」より、介護福祉士4名の派遣を受けて、介護支援にあたっていただいております。また物資補給もいただきました。
9.現在まで無償のご支援をいただきました皆様に、深く感謝申し上げます。(順不同、内容省略)
・特定非営利活動法人 AMDA(アムダ)の皆様
・特定非営利活動法人 災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバードの皆様
・有限会社 新屋商店 様
・ふじ商事 様
・すき家 様
・あいコープみやぎ 様
・栃木県からの民間災害救援の皆様
・そのほか多くの皆様
10.現在まで物資調達に格別のご協力をいただきました皆様に、深く感謝申し上げます。(順不同、内容省略)
・翠医療装具株式会社 様
・株式会社ジェー・シー・アイ 様
・小田島アクティ 様
・千代田商事 様
・そのほか多くの皆様
≪施設も一部破損しました≫