せんだんの杜「午後の音楽cafe」(認知症カフェ)へようこそ! 13
2016.11.30 Wednesday 16:21
平成28年11月17日(木)に開催しました☕
この日が初公演!ものわすれの寸劇(認知症の寸劇)「ゆめもり座」の登場です!!
「ゆめもり座」という名の由来は
“ 夢・元気もりもり・せんだんの杜・杜の都-仙台 ” をイメージしました。
認知症カフェ「午後の音楽café」では、毎回「ものわすれの話」としての講話があります。
30分という短い時間のなかで、分かりやすく「ものわすれの話」をお伝えする内容を
考えてきました。そのなかでかなり初期の段階から「認知症の寸劇をやりたいね!」という声は
あがっていましたが、脚本やキャスティング、大道具、小道具・・・これらを考えるだけで
私たちの腰は重くなるばかりでした😢
そんな時に、たまたま「午後の音楽café」に参加して下さっていた、青葉区中山にある
『つかだ整骨院』院長の塚田満先生から「このカフェで寸劇やってみたらいいんじゃない?
脚本を書いてあげようか。」と願ってもいないお言葉が!!
何という巡り合わせでしょうか・・・。こんな夢みたいなことってあるんですね😊
まず、塚田先生があっという間に台本の初版を書いてくれました。これが早かった!
脚本だけでなく、もちろん演出も塚田先生です。
内容は「認知症への理解~ある夫婦の会話より~」と決まり、キャストは2人。
キャスティングは演技力!・・・ではなく、
残念ながら演技は素人ですが、「寸劇をやろう」と言い出しっぺの私が妻役となり、
夫役には、せんだんの杜リベラ荘の水澤里志施設長をスカウトしました。
施設長が寸劇をするなんてお客さんも驚かれるでしょうし、職員としても見てみたい!
と興味津々ですよね💖
さて、練習です。うむ、うむ、台本は2ページ。役者は2人だけ・・・。
覚えるセリフはちょっと多いかな?でもモリモリ頑張りましょう💪
あれ、あれれ。最初は2ページだった台本が、塚田先生と練習を重ねる度に増えていく!
せっかく覚えたのに~😲 覚え直してまた練習に挑むと・・・やっぱり増える~×
最終的には5ページになりましたよ×× しかも公演前日にも修正が加わりました~×××
正直に言いますと、はじめは「寸劇いいね。やろうよ!」と、少し軽~い気持ちで
始めました。「セリフを忘れたらアドリブも有りだよね!」なんて・・・。
ところが、演技で人に伝えることの難しいこと難しいこと。台本はすばらしいのに
それを伝える術が伴わない。公演が近くなるにつれ、本当に焦りました。
そこで急きょナレーターを加え、不足する演技力を言葉で添えてもらいました。
リベラ荘の生活相談員:木村愛を、この寸劇という苦悩の世界へ招待することに・・・🚪
塚田先生からはナレーターであったとしても、力のこもった演出指導が入ります!
シンプルな幕係でさえこの通り☟ 練習と演出指導がありました!!
この間、寸劇の練習をしているとは知らずに「施設長が大声で怒っている!」と
恐ろしい思いをさせてしまった職員や、実習の記録をしている最中に練習が始まり
どうしていいのか分からず困っていた実習生など、迷惑をお掛けしたこともありました。
・・・多くの方々のおかげさまで当日を迎えることができました。
「ゆめもり座」による寸劇 ~認知症への理解・ある夫婦の会話より~
【第1幕】家のなかの場面
「昔はこんなではなかったのに・・・。どうしちゃったんだろう」
【第2幕】回想・公園の場面
太郎さんと花ちゃん2人とも若かった!
心惹かれ合う2人。そんな時代もありました❤
【第3幕】再び家のなかの場面
「近くの国見ケ丘地域包括支援センターへ相談に行きましょう!」
~・~・~ お わ り ~・~・~
「ブラボー🎉」・・・と言われたかどうかは分かりません。
皆さま、いかがだったでしょうか?
果たして「ゆめもり座」の再演はあるのでしょうか!?
きっと “ある” ことを願い、すてきな夢でも見ていましょう・・・😊
※最後になりましたが、この寸劇の製作段階で、すでに認知症の寸劇を公演されている
「向陽台劇団」の皆さま、台原地域包括支援センターの皆さまの寸劇を見学・取材させて
いただきました。寸劇に対する知恵と勇気をいただきましたことを御礼申し上げます。
ミニコンサートはヴィオラ:吉田和久さん&ピアノ:福村麻矢さんです 🎻
昨年9月から行っている認知症カフェ「午後の音楽café」のミニコンサートとしては
初めての楽器ヴィオラの登場となりました!お客さまの期待感も高まるなか、優雅に
エルガー作曲『愛の挨拶』からスタートしました。
吉田さんはヴァイオリンも演奏されるので、第1部をヴィオラ&ピアノ、
第2部をヴァイオリン&ピアノという、とても贅沢に演出して下さいました♪
「ヴィオラとヴァイオリンってどう違うの?」というお客さまの心の声が聞こえたように
吉田さんによるヴィオラとヴァイオリンの違いと特徴についての説明がありました。
楽器の大きさや形の様々な違い、弾き方の特徴、楽器が大きくなることでの課題・・・など。
なるほど!オーケストラなどで聴くことはありますが、見比べたり聴き比べたりする
機会はなかなかないので、本当にためになるプチ解説でした。お客さまからも「解説を
聞くことができて良かったです。違いがよく分かりました!」とのお声が多数ありました。
【第1部】ヴィオラ&ピアノによる
・『シチリアーノ』(フォーレ作曲)
・『ロメオとジュリエット』(プロコフィエフ作曲)
~イントロダクション・騎士の踊り・マーキュシオ~ など
【第2部】ヴァイオリン&ピアノによる
・『ノクターン』(ショパン作曲)
・『情熱大陸』(葉加瀬太郎作曲) など
低めの音色が心に響くヴィオラの調べと、曲の情景が浮かぶような美しくも力強いピアノの音色に
お客さまからは「感動して手が震えて(感想が)書けません!」
「初めてなので緊張して参加しましたが、すばらしい音楽を聴かせていただきました」
「最高にしびれました!」などとの感想が寄せられました。
☕ 「午後の音楽café」は毎月開催しています 🎹 ♬ 🎻 ♬
コーヒーの香りが広がる中で美味しい手作りクッキーをいただき、音楽の生演奏に心から癒され、
ためになる「ものわすれの話」を聞いてゆるやかに学び、出会った人たちと楽しく語り合い、
最後には笑顔で「また来月ここで会いましょうね!」と余韻を残すようなカフェです。
皆さまのお越しをお待ちしております!
日 時:平成28年12月20日(火)午後1時30分から午後3時30分まで
会 場:せんだんの杜(リベラ荘 1階デイサービスフロアー)
仙台市青葉区国見ヶ丘7丁目141-9(仙台青陵中等高等学校向かい)
内 容:コーヒーやお菓子を楽しみながら…
①ミニコンサート(第1部) ソプラノ&ピアノ演奏
都築紘子さん(ソプラノ) & 山形佑輔さん(ピアノ)
②ものわすれの話
東北福祉大学 総合福祉学部 社会福祉学科
講師:石附敬先生
③フリートーク
④ミニコンサート(第2部) ソプラノ&ピアノ演奏
都築紘子さん(ソプラノ) & 山形佑輔さん(ピアノ)
出張展示会:
「仙台フィンランド健康福祉センター」による福祉機器等の展示会があります
参加費:無料(事前のお申し込みなどは必要ありません)
カフェ:無料メニュー コーヒー・緑茶・ほうじ茶・麦茶
100円メニュー お菓子(クッキーなど)
主 催:吉成学区社会福祉協議会
ボラネット「杜の丘」
国見ヶ丘地域包括支援センター
せんだんの杜