せんだんの杜「午後の音楽cafe」(認知症カフェ)へようこそ! その10
2016.09.08 Thursday 13:54
仙台元気塾より柏葉広志さんの運動と「ものわすれの話」🎽👟
これまでの「午後の音楽café」では、認知症にまつわる講話を毎回取り入れ、皆さんと一緒に
ゆるやかに認知症を学んできました。そのなかで認知症の予防に効果があるといわれている
ものとして「バランスのよい食事」や「人との交流」、そして「適度な運動」が大切だと教わりました。
『ん、適度な運動ってどのくらい?』
『え、どんな運動がいいの?』
『そもそも、私にできる運動ってどんなの?』
という皆さんのひしひしとした思いが伝わってきましたので、ここで登場していただきました!
「東北福祉大学 社会貢献・地域連携センター 予防福祉健康増進推進室 仙台元気塾」の
健康運動指導士:柏葉広志さんです。
「仙台元気塾」はせんだんの杜から歩いて行けるくらい近い場所にあります。
東北福祉大学が地域の皆さまに向けて、会員制の「仙台元気塾」を国見ケ丘で始めて
今年で11年目を迎えたそうです。メディカルフィットネスや臨床美術(クリニカルアート)
など、さまざまな健康増進プログラムを行うことができます。
そのノウハウを含めて、柏葉さんから脳外科医ペンフィールド氏による「からだの部位と
対応する運動野の位置関係をマップにした図」を用いて、運動と脳への刺激について
とても分かりやすく説明してくれました。
また、イギリスの研究「生活行動や身体活動と認知症発症率との関係」についてもふれ、
楽器演奏やボードゲーム(囲碁・将棋・チェス)などの活動が認知症の発症を抑制する効果が
あることが分かったそうです。その中で最も抑制効果が高かったのはダンス!とのことでした。
音楽を聞き、振り付けを覚え、音に合わせて身体を動かすことが脳への刺激になるのだとか。
・・・ここは当然、実演となります!さあ、皆さんでやってみましょう💃
まあ、このくらいなら皆さん笑顔のままで簡単にできますね。
それでは・・・
あれれ、右も左も、上も下も・・・手がバラバラに~!!苦笑いになりました・・・。
でも柏葉さんは「考えずにできるようになってしまうと脳への刺激は減ります。
出来ない!あれ、次なんだったけ!?くらいの方が脳への刺激がいっぱいなんです。
無理せずに、とにかく身体を動かして!歌だけでもいいですよ!」とホッとする言葉を
添えてくれました 😛
「それならできるわ!」と皆さん積極的に腕と足を動かして、終わった後には額に汗が💦
会場全体がある一体感に包まれ、満面の笑顔と「やったぞ」という達成感もありました。
お疲れさまでした!
さあ、皆さんお待ちかねのミニコンサートの時間です♫♪♫♪
関本愛さん(メゾソプラノ)&伏見姿さん(ピアノ)による演奏です🎹
お二人は宮城学院女子大学音楽リエゾンセンターの認定演奏員です。
こちらは宮城学院女子大学が音楽の専門的な力をそれを求める方、さまざまな形の音楽活動を
楽しまれる方同士を“つないで”(リエゾンliaison)、ともに豊かな音楽文化を創っていくための
組織を発足されたことにより、私たちの「午後の音楽café」にも“つないで”いただいた形です。
実力と経験を兼ね備えた方が認定されるとのことでしたので、関本さんと伏見さんの演奏も
本当に素晴らしかったです。
8月30日の開催のため、東北では終わりゆく夏から秋の気配を感じられる季節となって
いましたので、「サマータイム」から始まり「初恋」「エリーゼのために」「子犬のワルツ」
などの軽快な恋の曲が続き、第2部では「荒城の月」「ノクターン」「秋桜」という秋を感じる
すてきなプログラムでした。
秋のようにしっとりとした雰囲気が心地よい伏見さんのピアノの調べと、
関本さんのメゾソプラノならではの厚みのある声量が心に響きわたり、
カルメンのアリア「ハバネラ」の時にはお客さまも目を閉じてじっくりと聴き入っていました。
そして、アンコールで演奏してくれたのは「秋のあじさい」という曲で、とても美しい歌詞と
その雰囲気にふさわしいメロディーに心を奪われました・・・。
後ほど伺ったところ、星野富弘さんの詩に宮城学院女子大学のなかにしあかね先生が作曲された
作品とのことでした。11月26日に開催される「宮城学院創立130周年記念」コンサートにて
演奏されるとの情報もいただきました。関本さんも出演されるそうです!
本物の音楽に多くのお客さまが感動しました。
年を重ねても、悩みがあっても、毎日いろいろな出来事があっても、音楽で癒されるのは
だれもが同じです。素晴らしい演奏をありがとうございました♫
カフェ&フリートーク☕ そして ボラネット「杜の丘」🌲🌳
美しい音楽を聴き、軽く体を動かした後には美味しいコーヒーとクッキーでもいかがですか?
「午後の音楽café」にはせんだんの杜の職員以外に、たくさんの地域スタッフの方々が
協力して下さっています。喫茶の担当はボラネット「杜の丘」の皆さまです。
国見ケ丘で活動しているボランティアグループ・ボラネット「杜の丘」は、
「地域の中でお互いに支え合い共に暮らす未来をつくる為、「地域のわ」を目指して、
無理なく、楽しく活動していくこと」を目標として平成10年4月に発足。
せんだんの杜が平成8年にはじまりましたので、ほぼ同時期に、同じ月日をこの国見ケ丘で
過ごしてきました。その「地域のわ」の中にせんだんの杜も加えてもらい、どんなにたくさんの
ことに協力をいただいたことでしょうか。
「『午後の音楽café』は雰囲気がいいですね。」との感想を寄せていただくことがありますが、
それはボラネット「杜の丘」の皆さまの笑顔と「よく来たね~」「ゆっくりしてね~」などの
あたたかい言葉のおもてなし、そして美味しく淹れて下さるコーヒーのお陰なのです。
「午後の音楽café」へ足を運んでいただいた方への“心の添え方”を、いつもこっそりと
学んでおります。ありがとうございます💕
ボラネットと入居の皆さんで制作して下さったキルトです。杜の素晴らしいシンボルとなっています。
申し込みは不要です。ぜひ一度「午後の音楽café」へお越し下さい!
9月は「おかげさまで1周年!」です。お楽しみに♫
日 時:平成28年9月15日(木)午後1時30分から午後3時30分まで
会 場:せんだんの杜(リベラ荘 1階デイサービスフロアー)
仙台市青葉区国見ヶ丘7丁目141-9(仙台青陵中等高等学校向かい)
内 容:コーヒーやお菓子を楽しみながら…
①スペシャルコンサート(第1部) フルート&ピアノ
千葉展子さん(フルート)&佐々木麻里奈さん(ピアノ)
②ものわすれの話
「おかげさまで1周年☕認知症カフェってなんだっけ!?」
熊谷英昭さん&渡辺礼子さん&阿部和也さん
~主催者を代表して~
③フリートーク
④スペシャルコンサート(第2部) フルート&ピアノ
参加費:無料(事前のお申し込みなどは必要ありません)
カフェ:無料メニュー コーヒー・緑茶・ほうじ茶・麦茶
100円メニュー お菓子(クッキーなど)
主 催:吉成学区社会福祉協議会
ボラネット「杜の丘」
国見ヶ丘地域包括支援センター
せんだんの杜