杜ブログ7(中山の家)
2013.07.05 Friday 19:26
この前に引き続き、せんだんの杜サテライト事業所「中山の家」からのご様子報告です。
写真からも伝わってくるような陽の当たる場所でのゆったりした語らい。
レクリエーションや職員がいなくても、家の中の居場所が持つ力ってあるんだと思う。
自分の家でもありますよね?そういう空間って。
調理開始前の台所。こちらも写真から伝わってくる空気感。
何か悩んでいるのでしょうか?何がでるのか待ちわびているのでしょうか?
落ち着く場所って、みんな違うから台所も利用者さんの大切な居場所。
茶の間では皆さんがお仕事中。
「うまいの出してくれるんだべから、少しでも手伝ってやるっちゃ」
ご飯への期待度が上昇。調理をする職員のプレッシャーも上昇。
「おや?これはなんだべ?」
「ほつれできてるっちゃや~」
ほつれを気にしてくださり、針と糸でまつってくださいました。
さすがです。一枚の雑巾を縫うにも苦労する私たちですが、ソファの、しかもこんな角をきれいに仕上げる技術!!
洋服やかばんなど、先人たちはきれいに直して使いますが、そういった心意気を感じる時、心がほっくりします。
「じぇじぇじぇ~」
間違った!「なんだべ~」
ちょうど今が季節の「さくらんぼ狩り」に出かけてきました。
場所は、山形県東根市です。
「さてさて、あるかな~?」
「少しくらいポケットに入れていってもいいんでしょ?あっ、でも今日の服はポケットがなかった・・・」
皆さん、夢中になって「さくらんぼもぎ」をしました。
さくらんぼ園の方には大変良くしていただきました。老若男女問わずお勧めです。
で、こちらは「休憩組」でしょうか?
いえ、「勝ち組」です。
「だって、あちらの皆さんがとってきてくださるでしょ?いいわよね~、さくらんぼ狩りって」
今回のさくらんぼ狩りには、こんな一場面もありました。
参加くださった中には、ご利用者さんとその息子さんもいらっしゃり、「これまで親子で出かけたことなかったから」と楽しんでおられました。
自分の家でなければできないこともたくさんありますが、自分の家ではないが故にできることもあるのかもしれません。
「外でのお茶もいいですね~」「そうですね~」
「なかなかいいね~」「ゆかいだね~」
皆さんのにこやかな表情からすると、これは外での「茶話会」でしょうか?
いいえ、こちらは中山の家での避難訓練の様子です。このように屋外への避難誘導を行っています。
記憶にも新しい高齢者施設等での火災のニュースがありましたが、中山の家でも定期的に昼間や夜間の想定で火災等における避難訓練を行っています。
ご利用者の皆さんにはご負担やご迷惑をおかけしますが、「想定」だけではなく、実際に屋外への避難をご協力いただきました。
「茶話会」のような写真は、避難後の「お疲れさま会」の一場面です。
今回の火元は台所です。壁に貼ってある「火」が出火を意味します。
このスタッフが第一発見者です。
緊張なのか、立ち尽くしているように見えますが、キビキビと対応していました。
これから夏本番。昨年のような猛暑になるのかどうかの不安もありますが、体調には気を付けていきましょう。
また次回の中山の家の日常風景をお楽しみに。