せんだんの杜「午後の音楽cafe」(認知症カフェ)へようこそ! 31
2018.06.26 Tuesday 19:24
平成30年5月17日(木)に開催しました🐦
ものわすれの話(講話)により、住民同士の助け合いについて学びます。
今回の講師は、NPO法人 地域生活支援 オレンジねっとの代表:荒川陽子さんです。
荒川さんは仙台市泉区南光台で住民同士のふれあい支援活動~困った時はお互いさま
やさしい支え合いの輪を広げよう~を長年にわたり実践されています。
「みなさんは、今日こちらへいらっしゃる時に『誰かに車に乗せてもらった』と
いう方はいますか?」との話題から始まりました。
会場からは複数人の方の手があがりました。
「誰かと誰かが『できること』と『してほしいこと』でつながることで、
住民同士の助け合いがうまれます。お話だけではイメージがつきにくいので、
今日は【ご近所さんの困り事カードゲーム】をやってみたいと思います。」
お客さま同士が協力して、テーブルの上のカフェのカップやお菓子を片付けて、
カードを並べてゲームがスタートしました🍀
テーブルから、あふれる程の『困り事カード』です。内容は・・・
料理、洗濯、掃除、買い物、庭の草取り、洗車、通院の付き添い、役所の手続き、
ゴミ出し、窓拭き、衣替え・・・などなど。どれも全部自分でやるとなると大変そうです😓
なかには、包丁研ぎ、雪かき、家電製品などもあり、「確かに!」と
自分では思いつかなかった事もたくさんあり、同じテーブルのグループの方々で
「これは大変かも!」「だよね~」と、どんどん会話が弾みます。
「自分の『困り事』を選んだら、同じグループの中から手伝ってくれる人を探してください。」
例として、荒川さんが仕事で帰宅が遅くなった時の『夕食作り』の困り事に、
国見ケ丘地域包括支援センターの阿部所長が「はい!!」と手をあげ、
「味に自信はないけど、それで良ければ手伝います!」と頼もしい申し出がありました。
『困り事』と『支援者』がつながる=成立したらお互いに握手をします。
みなさん、一生懸命に自分の『困り事』に対して『支援者』を探します。
「私それ得意だよ!やってあげるよ!」「あまり上手くはないけど一緒にやろうか」
「実は昔からお菓子作りが好きだったの。今度作ってあげるね🍰」
「自分の買い物のついでに、一緒に買って来てあげるよ🚗」
「ものわすれで予定がわからなくなったって、隣に住んでる私が教えてあげるよ!」などなど、
あちこちで温かく、優しい言葉が聞こえ、笑顔で握手をする人たちがたくさんいました😊
もちろん、「それは女の人ではダメだよね。男の人の方がいいんだけど・・・」
「ここにいるのはみんな歳取ってるから出来ない事は一緒だよね。もっと若い人がいないとね・・・」
などという、この場では解決できない内容もありました。
最後に出た意見をグループごとに発表しましたよ🎤
「私のテーブルは、みなさん若い乙女だった頃と比べると、あれから40年・・・。
みんなお年を重ねられた方々です。困った事は・・・全部!だそうです!!
洗車や家電製品の扱い、庭掃除など、他のテーブルよりご協力をお願いします!」との
報告もありました😌 近くで見つからなかったら範囲を広げて支援者を探す!ことも大事ですね。
いつにも増して会場全体が活気に満ちていて、ご夫婦同士やお友だち同士、初対面の方とも、
異なる地域の方とも、男性も女性も、笑顔で会話が弾んでいました!
困った事を身近な誰かに相談できることは、なかなか勇気のいることかもしれませんが、
今回のグループワークを通じて、ちょっとの勇気で解決できる心強いマンパワーが
地域にたくさんあることを知ることができました。
🎼 ミニコンサートは ドムラ & マンドリン です 🎶
「午後の音楽café」に何度もご出演いただいているマンドリン演奏の田原靖彦さんです♪
毎回、すてきなマンドリンの音色だけでなく、様々な演出をしてくださる田原さんです。
今回はロシアの民族楽器 “ドムラ” という珍しい楽器をご披露してくださいました!
「サイズはマンドリンと同じ位ですが、丸みのある胴と単弦構成(各弦が1本ずつ)の楽器です。
音色もマンドリン似ていますが、単弦のため、哀愁を帯びた素朴な音色が特徴です。」
と田原さんが解説して下さいました。
珍しい楽器 “ドムラ” の登場に、お客さまも興味津々の表情をされていました😊
ミニコンサートの第1部は ~ドムラで奏でるロシア民謡の世界~
『赤いサラファン』『ロシア民謡メドレー~哀愁のカレリア/カチューシャ/ステンカ・ラージン/
モスコーの夜は更けて/黒い瞳』『二つのギター』
“ドムラ” の美しい音色にお客さまからも「心がやすらぎました」「めったに聴くことができない
音楽に感激しました」「ロシア民謡に懐かしみを感じました」などとの感想が寄せられました。
第2部は ~マンドリンによるクラッシックの名曲~
楽器がマンドリンとなり、第2部が華やかにスタートします♪
『野ばらに寄す』『ト調のメヌエット』『タイス瞑想曲』『美しきロスマリン』
『マンドリン協奏曲ハ長調より第1楽章』 どなたにも聞き覚えのあるクラッシックの名曲ばかり。
お客さまは目を閉じてうっとりと聴き入っておられました。
田原靖彦さん、心癒されるすばらしい演奏をありがとうございました✨
「午後の音楽café」は申し込みがいりません ☕
コーヒーの香りに包まれた午後のひと時に
おいしい手作りのクッキーを召し上がりながらゆっくりと語り合い
ものわすれについて ゆるやかに学ぶことができ、認知症に関する情報がたくさんあります📚
毎月1回開催しています。申し込みはいりません。
開催中は、何時にいらしてもご参加いただけます。もちろん途中でお帰りになることもできます。
天気やスケジュール、講話やミニコンサートの
今まで開催した「午後の音楽café」の詳しい内容はホームページでご覧いただけます。
【 せんだんの杜「午後の音楽cafe」(認知症カフェ)へようこそ! 】
こちらのタイトルで検索してみて下さい。
日 時:平成30年6月19日(火)午後1時30分から午後3時30分まで
会 場:せんだんの杜(リベラ荘 1階デイサービスフロアー)
仙台市青葉区国見ヶ丘7丁目141-9(仙台青陵中等高等学校向かい)
内 容:コーヒーやお菓子を楽しみながら…
①ミニコンサート(第1部)ギター&サックス演奏
千葉敏之 さん (ギター)&菊本健朗 さん(サックス)
②ものわすれの語
東北福祉大学せんだんホスピタル
大瀧宏美 さん / 副看護師長
③フリートーク
④ミニコンサート(第2部) ギター&サックス演奏
参加費:無料(事前のお申し込みなどは必要ありません)
カフェ:無料メニュー コーヒー・緑茶・ほうじ茶・麦茶
100円メニュー お菓子(クッキーなど)
主 催:吉成学区社会福祉協議会
ボラ・ネット「杜の丘」
国見ヶ丘地域包括支援センター
せんだんの杜